巨鯉を探して大河に挑む 第3話

釣行前日の午前中まで大嵐だったが、午後から天気は急回復。

翌日週末は朝から快晴とのこと。巨鯉釣りに行くことを思い立った。

自宅に戻ってから念入りに翌日の準備にとりかかる。

鯉釣りは釣り師によって様々な釣り方がある。僕の好きなスタイルは2本針のシンプルな仕掛け。下の写真は1本針や2本針の仕掛け。

手作り鯉釣り仕掛け

子供のころから鯉釣りは、吸い込み仕掛けでなく1本針や2本針に練りエサを包んで釣るスタイルが大好きだ。

今も昔と変わらないスタイルで巨鯉を狙う。

前夜の道具のチェックは大切

朝5時に起床。ウグイスの鳴き声で目が覚めた。この季節は毎年こんな感じだ。

前日からの予報通り5月にしては暑いくらいの快晴だ。風もおさまった。

河川敷の駐車場に朝6時前に一番乗りで到着。

駐車場の係員さんにも「一番乗りですよ!」と笑顔で言われた。

車から道具をおろす。

釣り道具一式、椅子、エサ類、水分補給の1L 水など色々な装備で両手一杯の荷物だ。

駐車場から10分ほど歩いてポイントへ向かう。前日の荒天で道がぬかるみ時々滑って転びそうになった。

ようやくポイントに到着したが、前日の降雨で川の流速が思っていたより早い。お気に入りの釣り場で仕掛けを投入しても流されてしまうので竿を出すのをあきらめ別のポイントへ移動。

歩き回ってようやく良さそうなポイントを見つけた。淀みになっているポイントだ。

大型の鯉のモジリも確認できた。巨鯉への気持ちがたかぶる。

釣りの準備を整え一番重要なエサ作りに入る。

今回はマルキューの巨鯉Ⅱ。生まれて初めて使うエサだ。パッケージの裏面通りの水分量でエサを作った。

しかし、水の配合量がイマイチなのか仕掛けを投げ入れると度々エサが空中で針から外れてしまう。なかなかポイントへエサを投入できない。

そこでマルキューの大ごいを少々配合してみた。大ごいと巨鯉Ⅱの混合エサは適度な粘度が出て投入時の針はずれがなくなった。あとは巨鯉を待つのみ。

実釣開始は朝6:30、天気は快晴で無風。巨鯉が釣れそうな気配が水面に漂っている。

巨鯉Ⅱと大ごいの混合エサ

心地よい自然に囲まれながらのんびり鯉の当たりを待つ。

2本針のシンプルな仕掛けに練りエサを包みこんでいるだけなので、20分に1回の間隔でエサを打ち返す。

焦らずじっくり巨鯉を待つ

実釣開始から1時間、全くアタリがない。釣れそうな気配はするのだが。

エサを打ち返す。2時間が過ぎるが全くアタリがない。沖で鯉のモジリが見える。

4時間が過ぎるが、全くアタリがない。さらにエサを打ち返す。

朝10時30過ぎ、待望の大きなあたり。大きく竿が引き込まれた。

軽めにドラッグをセットしたスピニングリールから勢いよくラインが引き出されていく。

ある程度ラインを出してからあわせを入れるために竿を持ち上げた。

「デカい」と瞬時に感覚で分かった。

道糸が細いので無理はできない。ライトタックルで巨大魚を釣る醍醐味でもある。

何度も鯉の強烈な突込みをかわす。鯉は逃げようと必死だ。

ライトタックルで格闘すること15分、ようやく鯉は疲れて水面に浮いてきた。

慎重に引き寄せると再び沖へ向かって猛烈に泳ぎだす。ものすごパワーだ。

ラインを切られぬように慎重にやり取りを繰り返す。

ようやくランディングに成功。

90cmの巨鯉

サイズを計測すると90cmの太った巨鯉。大満足なサイズだ。心が躍る。

写真を撮影し鯉に感謝しながら丁寧にリリースした。元気に泳ぎ去っていった。

鯉釣りもやめられない釣りの一魚種だ。

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